第一話はこちら
クトゥルフ神話TRPG「蛇の屋敷」のネタバレがあります!
これまでのあらすじ
館山の屋敷に残された3人。
奴が帰ってくるまでに、どうにかしなければ!
そんな中、轟音とともに扉を蹴破った3人の前に一人の少女が立ちはだかった!
「一瞬、目を点にしていた少女ですが、ハッとした表情を浮かべ、興奮した様子で探索者たちに叫び始めました」
「だ、誰か知らないけど、助けて!私を連れて、この屋敷から逃げて!」
「まあまあ落ち着いて、と【マラカス】を演奏します」
【マラカス】▶︎成功
「すごい…マラカスなのにまるで七色の音色が聞こえるみたい…」
「これがプロの技よ」
「女の子は、マラカスの音色で幾分落ち着いたようです。見ると、女の子はベッドの上にいますが、大きな鎖でベッドに縛り付けられており、部屋の中でしか動けないように監禁されていることがわかりました」
「君は誰だね」
「私は、館山めぐみ…館山幸三の娘よ。あの男の娘だなんて思いたくないけど...。お父さん、あの男は、化物になってしまったの」
「やっぱり館山さんはヘビ人間なの…!」
「あの男は、ある時、変わった本を手に入れたの。それを読んでから、おかしくなった。最初の犠牲者は私のお母さんだったわ…。あいつは、人の肉を食うのよ。それから、化物になってしまった。身体中に鱗が生えて、力もものすごく強い、普通の人間じゃ太刀打ちできない化物よ」
「君も肉を食べたのかい」
「いえ、私はあの男がお母さんの肉を食べてからおかしくなったのを見ていたから…、あの男から与えられる肉は全く食べないようにしていたの」
「使用人の人たちは?肉を食べたのかい?」
「使用人…そういえば、最近見ないわね。私の身の回りのことは、あの男がやっていたわ。ねえ、そんなことより、あの男は今はどこにいるの?今のうちに、私を連れて逃げて!」
「とりあえずかわいそうだから、鎖を外してあげよう」
「そう言ってエリンが鎖を見ますと、鎖からは手錠がかけられており、鍵穴がついています」
「鍵がついてるよ」
「鍵!持ってますよ」
「そう言って越智が鍵穴に使用人室の鍵をあてがいますが、鍵が合わないようですね」
「うーん…こうなったら、わかりました!僕の古武術でこの鎖…!断ち切る!」
「そうやってゆらりと越智が構えたところで、慌てたようにめぐみが言います」
「待って待って!鍵、きっとあの男がいつも持ってたから、あの男の部屋とかにあるんじゃない!?」
「なるほどねえ」
3人は館山の部屋に戻り、調べていなかった机の中から鍵を見つけ出しました。めぐみの部屋に戻ると、手錠を外すことに成功しました。
「ありがとう…何年ぶりかしら、自由になれたなんて…。さあ、早く、ここから逃げ出しましょ!」
「いやいや、実はだねめぐみ君。我々は先ほど館山さんに肉を食べさせられてしまったからね…このままだとヘビ人間になってしまうかもしれないんだ。何か、それを回避する方法は知らないかい?」
「えっ、そ、そうなの?ヘビ人間にならないようにする方法なんて、あるの?ごめんなさい、全然わからないわ」
「僕たちの推理では、蔵が怪しいんじゃ無いかと思ってるんだけど、あの蔵の中には何があるんだい?」
「蔵…そういえば、あったかもしれないわね。でも、ごめんなさい、私は基本この部屋に閉じ込められていたから、外のことはよくわからないわ…」
「うーんそうか…。地下か蔵だと思うんだけど…」
「とりあえず、近い地下から行ってみる?」
「そーれがいいねえ」
「えっ地下とか…今は、あの男もいないんでしょう?今のうちに逃げようよ!あの男が帰ってきたら、私また閉じ込められちゃう…怖いよ!」
「しかしだね、私たちと一緒に逃げたら私たちがヘビ人間になってしまったときに君もあぶないんだよ、と言いくるめ」
言いくるめ▶︎成功
「う、ううーん…わかったわ、じゃあ、私もみんなが助かる方法を探すように協力するけど…あんまり家のことは覚えてないから、期待はしないでね」
「一緒にいこー!」
「時刻は10時。地下への階段の前には大きな扉がありますね。ここもめぐみの部屋と同じような、一見して大きな、分厚い扉です」
「鍵はかかってますね!使用人室の鍵を試してみます」
「使用人室の鍵はあいません」
「ぐぬぬ」
「・・・越智くん。話があるんだがね」
「はい?」
「キックで蹴破るように、言いくるめ」
「wwww」
言いくるめ▶︎成功
「キックで蹴破るように言いくるめられた越智は、俺ならやれるやるぞという気持ちになりました」
「僕のマーシャルアーツの力…見せてやる!破ァッ!!!」
キック▶︎失敗
「ああああああ」
「ゆらりと構えた越智が扉に向けて放った人知を超えた蹴りはあたりどころが悪く、めちゃくちゃ足を痛めました。ダメージです」
「お、越智くんー!!!」
「越智ーーーー!!」
轟音と共に吹き飛んだ越智。キックのダメージを反射で受け、大ダメージを追う。体力の半分以上を失ったため、意識を失うかどうかのショックロールとなる。
「ぐ・・ぐおおおおお」
「越智くん!気をしっかりもつんだね!」
ショックロール判定▶︎失敗
「越智は半壊した足の痛みに堪えきれず気を失いました」
「越智・・・くん・・・・!」
「うおおーん」
「えええ・・・」
「僕が応急手当をしよう。帰ってこい、越智!」
応急手当▶︎成功
「応急手当に成功し、越智はかろうじて意識を取り戻すことに成功しました」
「はっ皆さん…僕は…」
「良かった!」
「これで大丈夫だ越智くん」
「すみません…!キックが失敗してしまいました…どこかに鍵があるんでしょうか。しかし、時間も無いっていうのに…」
「越智くん。話があるんだがね」
「えっ?」
「キックで蹴破るように、言いくるめ」
「wwwwwwwww」
言いくるめ▶︎成功
「キックで蹴破るように言いくるめられた越智は、やっぱりこれしかない俺ならやれるやるしかないんだという気持ちになりました」
「うおおおおやるぞやるんだー泣」
「しかしその様子を見ていためぐみが、割って入りますね」
「待って待って待って!またそんなことしたら、下手したら死んじゃうよ!ねえ、そこの部屋、私の部屋の扉と似たような感じだから、あの男の部屋の鍵にあったで開くんじゃ無い?」
「そーの手があったねえ」
「早く言ってよめぐみちゃんwww」
めぐみの助言により、地下室への扉を館山の部屋の鍵で開けることに成功した4人。
おそるおそる、暗い地下室に足を踏み入れる。
「地下室に踏み入れると、ほとんどそこは真っ暗です。しかし、広い空間に、なんとなく生臭い匂いが漂っていることに気がつきます」
「生臭い…。部屋全体に目星してみます」
目星▶︎成功
「目星に成功したエリンは、暗い中にも大きな塊のようなものが、天井から吊るされているように思いました」
「なんかあるよー」
「何かあかりが欲しいですねえ」
「そう思ってキョロキョロすると、普通に部屋の電気のスイッチみたいなものが入り口にあることに気がつきます」
「つけます!」
「ライトを付けると、部屋全体にあかりが灯りました。そして探索者たちはそこに広がる凄惨な光景を目の当たりにしてしまいます。そこにはたくさんの大きな肉が天井から吊るされていました。そしてそれは、どう見ても、人の形をした肉だったのです」
「いやあああやっぱりぃ」
「全員SANチェックです」
SANチェックに成功、失敗するも正気はかろうじて保つ探索者たち。おっかなびっくりしながら、部屋の様子を見て回ります。そして、部屋の後方に、大きな壁画があることに気がつきました。
「やっぱり、これは三すくみを表した壁画だろうねえ」
「とすると、やっぱりナメクジが欲しい。めぐみちゃん、このあたりで、ナメクジが取れるところはないかな?」
「えっそんなところ、あるの?わからないわ」
「うーんそうかあ…。もう少し、探索を続けないと。急ごう」
「さて、そう言って、探索者たちが地下室をあとにしようとしたその時」
「えっ」
「…地下室の、入り口の扉が、ガチャリと開いた音がします。そして、階段を降りてくる、くぐもった足跡が、近づいてくることに気がつきました」
「帰ってきた!?」
「おっふぉっふぉwwwこれはwww」
「まぁじかー!!w」
次回予告
めぐみという仲間を手に入れた3人!
足に大怪我を負ったりしながらも、情報はしっかり得ながら進んでいく!
しかし、背後に迫る足跡に、事態は急展開を迎える!?
次回、「一閃!この足に希望を託して」
お楽しみに!