それいけクトゥルフTRPG

クトゥルフTRPGのリプレイなど

クトゥルフTRPG リプレイ もっと食べたい (中編)

この話は、クトゥルフTRPGシナリオ 「もっと食べたい」のリプレイになります。

盛大にネタバレなどありますので、注意してください。

 

 

 

 

 



前回からの続きです。引き続きシアンちゃんに寄稿いただきました!

 KP:【1日目16:00 石沢のアパート】

 

KP:2人が部屋を出ようとしたそのとき、ピンポーンと、部屋のチャイムが鳴りました。

 

荒井 和哉:のぞき穴を見ます。

KP:大学生くらいの、見知らぬ少女が立っています。二人は面識のない子ですね。

荒井 和哉:(大学生って少女のカテゴリなんかな)

内藤 清花:どうするこれ。

荒井 和哉:逃げるか追い返すかじゃないか?

荒井 和哉:ハンドサインで外に出ていくように指示します。

内藤 清花:窓から出ます。

KP:では、窓の外に人がいたかどうか、【幸運】で。

 

内藤 清花:幸運(45) → 27 成功

 

KP:外にはだれもおらず、内藤は誰にも見咎められずに車へ向かいます。

荒井 和哉:居室側の扉を閉めて、内藤を見えないようにした後、靴をぬいでから玄関を開けます。

KP:(どうでもいいけど、交渉技能持ってない荒井が対応するのか)

 

少女:「…あれ?」

荒井 和哉:「ん?御嬢さんは誰だ?」

少女:「えっと、私は裕美(ひろみ)だけど…」

少女:「あなたは誰?」

荒井 和哉:「俺か?俺は荒井だ、石沢のツレだけど…ひろみちゃんは?」

石沢 裕美:「兄さんのツレ?」

荒井 和哉:「あっれ?石沢に妹なんていたのか!」

石沢 裕美:「あ、うん。石沢裕美です」改めてぺこり

荒井 和哉:「みたところ、大学生位だよな?あのヤローかくしてやがったのか…」

石沢 裕美:「で、その兄さんのツレの人が兄さんの部屋で何してるの?」

石沢 裕美:「私この後兄さんと買い物行く予定だったんだけど…」

荒井 和哉:「あー…石沢に仕事のことについて相談されてたんだ。で、昼飯を一緒に食っていざ相談事を受けるタイミングであいつどっかいっちまってさ、家で待ってたんだ」

 

内藤 清花:これ、絶妙に嘘はついてないね。

荒井 和哉:荒井は嘘が下手なんだよ…KP、【いいくるめ】振ります。こいつ今部屋にあげたら不法侵入がばれる。

 

荒井 和哉:いいくるめ(25) → 55 失敗

 

内藤 清花:なんで失敗してしまうん(笑)

荒井 和哉:荒井、交渉技能全部初期値なんだよ。なんで技能持ってるそっちが対応してないんだ。

内藤 清花:男の家行ったのに見知らぬ女がいたら、技能どころじゃない気がするけど。内藤もいいくるめは初期値だし。

 

石沢 裕美:「ふーん?ま、いいか。私も帰って来るの待っていようかなぁ」

石沢 裕美:「どこ行ってるんだろーなー。カワイイ妹を待たせるなんて」するっと中に入ろうとする

荒井 和哉:「だんだん暗くなるし、あいつ急に出てっちまって連絡つかねーけど」

荒井 和哉:「女の子が遅くまで外出してたら親さん心配するだろ」

石沢 裕美:「心配してくれるのはまぁ嬉しいケド、まだ私はおにーさんのコト信用してないんだよ?」

荒井 和哉:「信用されてない…そりゃそうか。あ、でも卒業アルバム見たら信用するんじゃね?」

石沢 裕美:「あ、何。兄さんの同高とか?」

荒井 和哉:「高校ン時からのダチだぜ」

石沢 裕美:へぇー、という顔

荒井 和哉:「荒井和哉って探してみ?」

      あー。KP、もっかい【いいくるめ】のチャンスを!

KP:どうぞ(笑)。まあ、高校の時のダチってことでちょっと警戒が緩んだってことで、ボーナス+10つけていいですよ。

 

荒井 和哉:いいくるめ(25+10) → 28 成功

 

荒井 和哉:+10侮りがたし。

内藤 清花:ていうか、信用してないはずの男と一緒に2人きりになる選択肢を取ろうとする裕美ちゃんやばいな。

KP:いいくるめに一応成功したってことで、多少不審そうにはしているけれど、裕美は納得するよ。

 

石沢 裕美:「ま、居ないならとりあえずまた後で来よっかな。あんまり知らない人と居るのも危なっかしいし」

荒井 和哉:「酷いいいようだな」と苦笑い。

石沢 裕美:「最初ちょっと目が泳いでたし?」からかう感じで

荒井 和哉:「そりゃ知らない女の子が突然やってきて『あんた誰?』って言われたらなぁ?」

荒井 和哉:「石沢のカノジョ?マジ?ってなるだろ」

石沢 裕美:「兄の家に来て知らない男の人が居たら『あんた誰?』ってならない?」

荒井 和哉:「ま、確かにな。あいつ家のことあまり自分のこと言わなかったからな。悪かったな」

石沢 裕美:「ま、いいや。兄さんに会った時に聞いてみるから〜」

 

KP:と言って、裕美は手をひらひらさせていったん去っていきます。

 

荒井 和哉:内藤にTELします。

 

内藤 清花:「もしもし」

荒井 和哉:「どうにか一度帰ってもらった」

内藤 清花:「そう。何者?彼女」

荒井 和哉:「彼女、石沢の妹だとよ。」

内藤 清花:「妹、いたのね…啓太。全然知らなかった」

荒井 和哉:「とりあえず、ごまかしはしたがもう一度戻ってくるぞ、どうする?」

内藤 清花:「もう一度?」

内藤 清花:「どれくらいで戻ってきそうなの?」

荒井 和哉:「どうやら、買い物にいっしょに行く予定だったようだ。そこに俺がいたもんだから怪しまれてな。高校の同級生だと答えたら一旦引いてはくれたが、もう一度来るといっていた」

内藤 清花:「それだと、あまり時間はなさそうね」

荒井 和哉:「あまり時間は稼げないぞ、どうする。このまま俺も出て行ったほうがいいのか?」

内藤 清花:「いえ、荷物を持って私が戻るわ」

 

荒井 和哉:内藤と合流します。

KP:では内藤も部屋に戻る、と。

内藤 清花:幼馴染の妹の顔も知らない謎の女。それが私。

荒井 和哉:ほんまやで。てか、なんで妹の存在を知らないんだよ俺たち。

KP:(だってテキストにそう書いてあるんだもん…)

内藤 清花:荒井からあらましを聞いて、とりあえず戻ってくるであろう裕美を待つことにします。

荒井 和哉:荒井はとりあえず、パソコンの中見たいな。

KP:パソコンはとくにパスワードなんかもかかっていなくて、中を見ることはできるよ。でもデータ量が多いからね。

  【図書館】に成功したら2時間でざっくり中身を確認できるよ。

 

荒井 和哉:じゃあ、図書館持ってる荒井がパソコン見るかな。

内藤 清花:じゃあその間に掃除するわ。土足の足跡消したり、ガラス始末したり。

 

荒井 和哉:図書館(60) → 13 成功

 

KP:では石沢のパソコンの情報を。と、その前に、さっき内藤が机の上を調べたときに出た情報も渡し忘れてたから一気に開示しちゃうよ。

 机のメモからは、最近の石沢の取材対象にしていた、韮崎孝江(にらさきたかえ)というカウンセラーのことがわかります。

 ごく普通の高校を卒業し、2年前までは中小企業のOLをしていたらしいですね。

 この韮崎の連絡先なんかは特に見つかりませんでした。

内藤 清花:あー、一番欲しい情報が抜かれてるなあ。

KP:続いて、パソコンの情報ね。パソコンの方には、韮崎のカウンセリングを受けた人のブログのログが残っていたよ。これを精読しようとすると6時間かかるけど…。

荒井 和哉:斜め読みは?

KP:【日本語】で振って、成功で1時間、失敗で2時間かかるかな。

内藤 清花:でもそろそろ来るよね、普通。妹ちゃん。

KP:あっ。

 

KP:ピーンポーン

 

荒井 和哉:玄関を開けます。ガチャ

石沢 裕美:「兄さんはまだ帰ってきてないのかな?」

荒井 和哉:「石沢とは連絡取れたか?」

石沢 裕美:「最初来た時にも掛けたけど、電源切ってるみたい」

荒井 和哉:「そうか…ひろみちゃん、聞いてほしいことがあるんだ」

石沢 裕美:「もー…何してるんだろ…」ちょっと心配そう

石沢 裕美:「?」

荒井 和哉:「その前に、ちょっと部屋に上がってくれないか」

石沢 裕美:「え、あ、うん」あがる

 

荒井 和哉:2人で居室へ移動して、内藤に引き合わせます。が。

      【ナビゲート】振っていい?

KP:1Kのアパートで遭難する気か?はい、裕美と内藤が対面しました。

 

内藤 清花:「いらっしゃい、というのは変かしらね」

石沢 裕美:「また見覚えのない人が!」

内藤 清花:「はじめまして」

石沢 裕美:「あ、はじめまして」おずおず

内藤 清花:「啓太の幼馴染で、内藤清花といいます。自衛隊で、医療に従事しているの。医官、というんだけど」

石沢 裕美:(内藤…聞いたことあるような…)

内藤 清花:「あのね、今からあなたに、大切な、お話があるの」

内藤 清花:(目を見つめて真剣な面持ち)

石沢 裕美:「…え、あ、はい」

 

内藤 清花:・昼に石沢と食事をしたこと

・食事中に、突然石沢の体が内側へめり込むようにして消えていったこと

・最後に「もっと食べたい」と言ったこと

・食事の前に、仕事がらみでと相談を受けていたこと

・石沢が消えた原因を突き止めたくて、申し訳ないが勝手に上がって調べ物をしていたこと

・裕美とは面識がなく、何者なのかわからなかったため、いったん荒井が対応して追い返す形になったこと

・正直信じてもらえないだろうが、以上が真実であること

内藤 清花:といった内容を話します

KP:唐突に箇条書きでここまでの流れをありがとう(笑)…じゃあ、そうだな。【信用】を補助にして、【説得】を振ってみようか。

内藤 清花:どゆこと?

KP:あくまで本命の技能は【説得】なんだけど、【信用】を先に振っておいて成功したらボーナスをつけようって話。あくまで目標は【説得】を成功させることだけどね。

内藤 清花:なるほど。

 

内藤 清花:信用(55) → 69 失敗

内藤 清花:説得(70) → 96 失敗

 

内藤 清花:…なるほど。

荒井 和哉:なるほど、じゃねえ(笑)

 

 

石沢 裕美:「……」

荒井 和哉:「ひろみちゃんに言ったこと、半分本当で、半分嘘だったんだ。ゴメンな」

石沢 裕美:「えっと、それを信じろと言われても困ります…」

内藤 清花:「…でしょうね(ため息)」

石沢 裕美:「内側にめり込むようにして消えた?ってのがまずよくわかりませんし…」

内藤 清花:「正直、あっさり信じられたらそれはそれで不気味だわ」

荒井 和哉:「俺たちも理解が追い付いていないんだ、分かれっていうほうがおかしいんだがな…」

 

 

内藤 清花:これさ、私たちも石沢のことをきれいさっぱり忘れて、日常生活に戻るって選択肢はあるの?今。

荒井 和哉:あー。まあ、この状況、普通誰も信じないだろうしな。普通に石沢失踪でおしまい、っていう状況でもあるのか。

KP:えっ。

 

 

KP:(あー。そっか。普通に2人が探索始めたからすっかり忘れてたけど、アレ、やってなかったわ。…うん。よし、今やろう。すぐやろう)

KP:兆候表(7[7]) → 唇を強く噛んで、流れる血を吸い続ける

 

 

KP:はい。ここで、荒井の体に異変が起こります。

 唇を強く噛んで、だらだらと流れる血を無意識に舐めとります。

内藤 清花:兆候表ってなにー!?

荒井 和哉:アカン気配しかしない!!

KP:荒井の体に異変が起こったってことで…今後は気が緩んだときや、出目が悪かったとき(あと演出上僕が面白いと思ったとき)なんかに突然、兆候表に従ってダイス振るから。

  荒井は無意識にそれに従った異常行動をとるよ。

内藤 清花:はい。探索続行決定ですね。まあ、この血が流れてる状況は、医官である内藤がまあ真っ先に気づくよね。

 

 

内藤 清花:「自傷行為とか大概にしないさい!殺菌するわよ!」

荒井 和哉:「?なんのことだ?」

石沢 裕美:「!?」

内藤 清花:「あなた、こんなに強く唇を噛むなんて…そんな癖あった?」

荒井 和哉:「ん…あれ、俺なんで唇噛んでるんだ?」

 

内藤 清花:んー。裕美ビビったのか。そうか、じゃあ…このタイミングでもう一回説得モードいきます。

 

内藤 清花:「…さっきも言った通り、啓太の口は荒井くんにとびかかって、かき消えたの」

石沢 裕美:「……」

内藤 清花:「そしてこれは、本当に勘でしかないんだけど、荒井くんも「ああ」ならないとも限らない。」

荒井 和哉:「ゲ…」

内藤 清花:「私は、自分の目の前で何が起こっているのか、確かめたいの(言い聞かせるように)」

内藤 清花:「裕美さん、あなたに信じてもらえなかったとしても、それは仕方ないと思う。でも、私は、わたしたちは、いまできることを、したいの。現状を調べたい。解き明かしたいの」

 

荒井 和哉:内藤はさらっと荒井のSAN値削りにきたな。

内藤 清花:ところでKP、内藤でアイデア振りたい。

KP:なんで?

内藤 清花:うーん、今の内藤のセリフ、物証が全然ないから。アイデアを霊的な直観みたいなものととらえるなら、内藤はアイデアに成功したら「確証はないけど確信してる」って感じでプレイできるじゃん?

KP:ほーん。いいよその辺は好きにしてくれて。

内藤 清花:失敗したら、「そういう可能性もある」くらいの猜疑的プレイになるけどね。

 

内藤 清花:アイデア(80)→ 19 成功

 

KP:ふむ、じゃあ、そのどこか確信めいた内藤の様子に、裕美はちょっと心動かされるかもしれない。

  今度はさっきと逆で、【説得】の効果が得られれば【信用】はしてもらえるかもね。【説得】成功したら+20していいよ。

 

内藤 清花:説得(70) → 20 成功

内藤 清花:信用(55+20) → 70 成功

 

石沢 裕美:「…起きた出来事に関して信じられないけど、まるっきり嘘、では、ないんですかね」

石沢 裕美:「単に雰囲気に飲まれてるだけかもしれませんが、約束を破ったりしたことない兄さんが今も帰ってきてないのは事実ですし…」

 

KP:ひとまず石沢 裕美は最低限、話を聞き、話をしてくれる状態になりました。

荒井 和哉:ちょろい。

内藤 清花:ちょろい。

KP:いや、全然ちょろくないから。っていうかここら辺のパートそんなに引っ張るようなとこじゃないから。(なんならもう裕美無視してもシナリオ進むから!)

 

荒井 和哉:「…ひろみちゃんは、何かひろみちゃん 石沢は最近何か変わったこととかなかったか?」

石沢 裕美:「変わったコト…は、うーん…」

 

内藤 清花:KP、ウォッチ今何時?

KP:午後7時くらい。

荒井 和哉:ご飯にしよう。

 

荒井 和哉:「…もうこんな時間か」

内藤 清花:「ところで裕美さん、ご飯は食べたのかしら?」

石沢 裕美:「兄さんと食べる予定だったので…まだ。」とだけ告げる

内藤 清花:「それはいけないわ、一日三食、キチンと栄養をとらなければ」」

 

内藤 清花:ノートPC持って出ます。食べながらさっきのブログ読んでしまいたい。

荒井 和哉:殺菌消毒女よ。衛生的にいいのかそれは。

内藤 清花:まあ、アルコール消毒くらいはするよね。キーボードとか。

KP:(そうじゃない。論点はそこじゃない)

荒井 和哉:車でファミレスへ移動します。裕美と一緒に。

KP:ファミレスに着いて、めいめい注文を済ませました。

内藤 清花:ブログ読むよ。斜め読みで。

KP:じゃあ、【日本語】で振ってください。

 

内藤 清花:母国語(80) → 87 失敗

 

KP:じゃあ2時間かかって、大まかな内容がわかる感じかな。

内藤 清花:これ絶対、荒井の様子が気になってちらちら見てるせいで気が散って、読むのが遅いやつだよね。

荒井 和哉:おおう、荒井のせいか。でも確かに状況的にはそれっぽいな。ところでこいつら、2時間もファミレスいるの?

内藤 清花:まあ、裕美ちゃんは家へ送るべきでは。で、我々は石沢の部屋に戻ろう。

KP:(ご飯まで行ったのに裕美とは何も話さなずそのまま帰すのか…)え。2人の家のどっちかじゃなく?

内藤 清花:え。だって内藤は寮住まいだよ?

荒井 和哉:荒井も寮だと思う。

内藤 清花:普通男子寮に女子は入れないし逆はもっと無理じゃない?

KP:えっ、ああ、はい。そういうことなら。じゃあ、移動や食事もしてるから、内藤が全部読み終えたのは22時くらいってことになるかな。

 

 

-------------------------------------------------------------

KP:【1日目22:00 石沢のアパート】

 

KP:ブログを読んで得た情報を開示していくね。

  韮崎のカウンセリングをうけた相談者たちのブログを見たところ、韮崎のカウンセリングは素晴らしいという絶賛の言葉ばかりで、たった数時間で摂食障害治ったという即効性には誰もが驚いています。

  また、ブログの中には「ウガア・クトゥン・ユフ!」という謎の言葉が多くみられます。

  どうやら韮崎がカウンセリングをする際に口にするおまじないの言葉であるらしく、ブログの相談者同士のコメントで、気軽に挨拶や合言葉のように使われています。

  これ以上の情報を得たい場合、【医学】または【精神分析】に成功するとわかることがあるよ。

 

内藤 清花:医学(80)→ 25 成功

 

KP:【医学】に成功したあなたは、どんな名カウンセラーであっても、そんな短時間のカウンセリングで摂食障害を治療することは不可能である、ということがわかります。

 

内藤 清花:「韮崎というこのカウンセラーが、明らかにおかしいわ。形容するのが難しいけれど、私はこの人に直接会ってみたい」

荒井 和哉:「とりあえず、明日にしないか…今日はもう遅い…」

内藤 清花:「もちろん。睡眠不足は健康を害するわ」(当然、といった顔)

 

内藤 清花:あ。裕美と別れる前に連絡先交換してないよね。

荒井 和哉:そういやそうだね。

 

内藤 清花:「明日の朝、裕美ちゃんをもう一度訪ねましょう。彼女のお友達の話を、もう一度きちんと聞きたいの。ひょっとしたら、韮崎の患者かもしれないし」

荒井 和哉:「布団は内藤が使ってくれ、俺は床で寝よう」

内藤 清花:「何を言っているの!掃いたとはいえ、床で寝るなんて不衛生よ!」

荒井 和哉:「…じゃあ車で寝るよ…」

内藤 清花:「またさっきみたいな症状が出ないとも限らないわ。大丈夫。私は寝相はいいのよ」

荒井 和哉:「…察してくれよ…」

内藤 清花:「じゃあ、わかったわ。あなたはベッドで寝て。私は椅子で寝るわ」

荒井 和哉:「そこは折れてくれ…」

 

荒井 和哉:とりあえず内藤を寝かしつけようとします。

内藤 清花:CONが低いんだから無理しなきゃいいのに。

荒井 和哉:そういう問題じゃない。荒井だって男だって話だ。

内藤 清花:じゃあ。不本意な顔でベッドに入って寝ます。

KP:では、夜中にふと目が覚めた荒井には、例の兆候が出ます。

 

KP:兆候表(10[10]) → 隣に居る人物を食べてみたいと感じる。正気度ポイントを1失う

 

荒井 和哉:アカンやつや。

KP:隣にいる内藤のことが無性に食べたくなった荒井は、POWの5倍でチェックしよう。

  その食欲を抑えられるかどうか。

内藤 清花:やだ、食べられちゃう///

 

荒井 和哉:POW(13*5)→ 58 成功

 

KP:荒井はその欲求を抑えることができました。

荒井 和哉:水飲んで再び寝ます。

 

-------------------------------------------------------------

 

KP:なんやかんやあって、翌朝石沢裕美に頼み込んだ二人は、彼女の先輩である「原田ひかる」という女性とコンタクトを取ることに成功します。

  石沢啓太も生前、この原田ひかると、裕美の紹介で会っていたようだという話を聞くことができます。

  石沢裕美の口利きで、原田ひかるとは昼すぎに会う約束を取り付けることができました。

荒井 和哉:いったん分かれてシャワーを浴びに家に帰ります。

内藤 清花:心配だけど、異変があったらすぐに知らせるように言って、内藤もいったん家に帰るかな。

KP:では、再開は原田ひかると約束した喫茶店で落ち合ったところ、って感じでいいのかな?何かしたいことはある?

内藤 清花:あ、じゃあ口裏を色々合わせたいから、約束の少し前の時間に喫茶店近所の公園かどっかで荒井と合流してることにしていいかな。

KP:いいよ。場面は公園でいい?

内藤 清花:いや、打ち合わせした事実だけあればいいよ。荒井が拒食症で、韮澤のカウンセリングを受けたいっていう設定で行こう。

荒井 和哉:(過食症じゃないんだ)うん、まあいいよそれで。

KP:(荒井の体重70kg設定だけど拒食ってことにするのか)

 

-------------------------------------------------------------

 

KP:【2日目13:00 喫茶店】

 

原田 ひかる:「ええと、あなた達が…」

内藤 清花:「内藤 清花です。自衛隊で医務を行なっています」

荒井 和哉:「荒井和哉です。俺も自衛隊員です」

原田 ひかる:「裕美から話は聞いています。先生のことで聞きたいことがあるんだとか…」

内藤 清花:「荒井くんに拒食の症状が出ていて、私が診ているんだけどなにぶん専門外で。あなたのかかっているカウンセラーの方が、有名で腕がいいとたまたま友人から聞いたものですから」

荒井 和哉:「食事がのどを通らなくて、少量でも戻してしまって…」

原田 ひかる:「ああ、そういうことですか…」少し笑みを浮かべる

荒井 和哉:ハハハ、と苦笑

原田 ひかる:「そういうことでしたら、きっとお力になれると思います——先生が、ですが。」

 

原田 ひかる:紅茶とケーキを注文します。

内藤 清花:紅茶だけ注文します。

荒井 和哉:水だけで。

 

内藤 清花:「で、その先生は、どちらで診療なさっていらっしゃるのかしら?」

原田 ひかる:「それにしても——その体格で拒食症というのも珍しいような気がしますね」

原田 ひかる:「やはり自衛隊というのは厳しい現場だったりするんですかねぇ」

荒井 和哉:「俺元々結構太ってたんですよ(ハハハ」

原田 ひかる:「ウガア・クトゥン・ユフ!そういうことですか」つられて笑う感じ

内藤 清花:(あ。またあの呪文)

原田 ひかる:「そうですね。紹介の前に、ちょっと先生の話をした方が良いかもしれませんね。カウンセリングを受けるかどうかの参考になると思いますし…」

内藤 清花:「ええ、ぜひ」

原田 ひかる:「きっとすぐカウンセリングを受けたくなると思いますよ!」

荒井 和哉:「そんなにすごいんですか」

 

KP:原田は嬉々として自分の話、そして『先生』の話を始めます。

  話している間も、口癖のように「ウガア・クトゥン・ユフ」という言葉が入ります。

 

原田 ひかる:「先生のカウンセリングを受けると、不思議と食欲がなくなって…2〜3週間くらい水だけでも平気なんですよ」

内藤 清花:「水だけで、3週間?!」

原田 ひかる:「ウガア・クトゥン・ユフ!ええ、受けた直後は本当にそれだけで満足感を得られるんですよ」ケーキをつつきつつ

荒井 和哉:「夢の中でご飯食べて満足感が得られるなんてすごい話だな…にわかには信じがたいが…」

内藤 清花:「例えどれだけ太ってるとしても人間には日々必要な栄養素があって例えば必須アミノ酸が(ry」(思わずとうとうととまくし立てる

KP:他の客「ざわざわ」

荒井 和哉:「内藤…内藤っ!論点がおかしいぞ、落ち着け…」

内藤 清花:(はっとして着席する)

原田 ひかる:「……」

内藤 清花:「失礼しました。なるほど、確かに「効果」は絶大のようですね」

原田 ひかる:「…栄養面については、そうですね。あまり褒められたものではないでしょうね」

 

KP:原田はばつが悪そうにケーキを追加注文したりします。

  と、ここでそうですね。2人とも【目星】もしくは【医学】を振ってください。

 

荒井 和哉:目星(25) → 37 失敗

内藤 清花:医学(80) → 70 成功

 

KP:ぱっと見では痩せてスタイルの良い原田ですが、よく見ると栄養状態が悪いのか、肌が荒れていることに気づきます。

  また、右手の甲には古い傷のような跡があることがわかります。

  これは、食べ物を吐くために指を喉奥へ入れる際、自分の歯で手の甲を傷つけてしまうという、過食症特有の傷であることがわかります。

  しかし傷の具合から、かなり古い傷で、もう治っているということがわかります。

内藤 清花:リアルだな…あ。ていうか早く連絡先もらわなきゃ。

 

内藤 清花:「なるほど、ぜひ韮崎先生のお話を聞きたいです。連絡先を教えていただけますか」

原田 ひかる:「ウガア・クトゥン・ユフ!解ってくれると思っていました!」

 

KP:韮崎の 連絡先を 手に入れた!

  と、このあたりで原田は少し異常な量の注文をはじめます。喫茶店のテーブルには所狭しと甘いものが並び、原田は貪るように食べ始めます。

内藤 清花:ちょ!?これあかんやつでは?

荒井 和哉:こいつもめり込むの?!

内藤 清花:【聞き耳】振ります!

 

内藤 清花:聞き耳(65) → 49 成功

 

KP:原田の方からは例の音は聞こえません。足元を確認しても、ちゃんと両足揃っています。

  めり込んでいく様子はないものの、しかしはた目からも異常な様子で原田はケーキにむしゃぶりついています。

内藤 清花:テーブル越しに両手を押さえつけて、食べるのをやめさせます。

 

原田 ひかる:「やめて…もっと…もっと食べたいの…!」

 

荒井 和哉:立ち上がって原田のほうに向かって、とりあえず皿を遠ざけます。

 

原田 ひかる:「大丈夫、いくら食べたって平気。先生の話さえ聞けば、醜い脂肪も綺麗に浄化してもらえるのだから…」と言って、取り上げられた皿に手を伸ばそうとする

内藤 清花:「浄化…!?」

 

内藤 清花:とりあえず、その台詞に皿をさらに遠ざけます

他の客:どよ…

 

荒井 和哉:「こんな細い体よりももう少し肉付きがいいほうがモテるぞ」

原田 ひかる:「関係ないでしょう!会社の人は羨ましがっていたのよ?」

荒井 和哉:「内藤、俺がこのまま外に連れて行くからちょっと会計頼んでいいか?」

内藤 清花:「わかったわ、外へ出ましょう」

原田 ひかる:「ウガア・クトゥン・ユフ!」

 

 

KP:さーて。では楽しい兆候のお時間です。

荒井 和哉:このタイミングでー!?

KP:兆候表(6[6]) → 気づかない内に涎が口から溢れている

  荒井はテーブルに残されたケーキ類を見て知らず知らずのうちによだれをたらします。

 

内藤 清花:「早く、連れて出て!荒井くん!…!?(よだれに気づく)」

涎:ポタ…ポタ…

内藤 清花:「しっかりして!荒井くん!!」

 

内藤 清花:速攻荒井にビンタ入れます。

KP:じゃあダメージ計算を…

内藤 清花:内藤、医者だよ?そんな殴り方するわけないじゃん(きっぱり)。

KP:アッハイ。じゃあそういうことでいいです。内藤にビンタされた荒井はすぐ正気に戻るよ。

 

店員:「お、お客様…大丈夫ですか?」

内藤 清花:「大丈夫です。私は医者です(真顔)」と言って会計を済ませて足早に去る

店員:「アッハイ」

 

-------------------------------------------------------------

 

荒井 和哉:外には出たが、どうするんだこの状況。

内藤 清花:さっき、打ち合わせで待ち合わせた公園まで原田を引っ張っていこう。

      これって、公園のベンチとかで精神分析とかできるの?

KP:OK。

 

内藤 清花:精神分析(70) → 23 成功

 

KP:暴れていた原田でしたが、内藤の精神分析のおかげで少々落ち着きます。

  でもぼんやりとした様子で、キチンとした応答がありません。

内藤 清花:1.韮崎のところに一緒に連れて行く、2.裕美あたりに預ける、3.家まで送る

KP:4.何もしない、社会は非情である

荒井 和哉:まあ、3じゃろ。普通に。

 

荒井 和哉:「彼女は実家に送っていこう」

内藤 清花:「そうね、賛成よ。送っていきましょう」

 

KP:少し落ち着いた原田ひかるは促されるままに家に送られていきます。

内藤 清花:じゃあ、原田ひかるを送っていった辺りで、韮崎の連絡先に電話をかけます。

 

電話:prrrrrr

 

若い女性:『はい、もしもし…』

内藤 清花:「もしもし、韮崎さんのお電話でお間違いないですか?」

女性の声:『はい、私が韮崎ですが…』

内藤 清花:「実は私の同僚が、拒食症の気が出ていて…それで、先生のお噂を聞きまして」

女性の声:『ああ…カウンセリングのご予約でしょうか?』

内藤 清花:「ええ。はい、そうなんです。なるべく早く、予約をさせていただくことは可能でしょうか?」

女性の声:『…そうですね……』

 

KP:(シークレットダイス)

 

女性の声:『少々遅い時間になってしまいますが、19時以降でしたら本日中でもカウンセリングできますが…』

内藤 清花:「ええ、構いません。ありがとうございます

内藤 清花:「同僚の名前は荒井、と申します。

内藤 清花:「では、19時に、よろしくお願いします」

女性の声:『かしこまりました。簡単に症状等説明していただければ——』

 

内藤 清花:持ち前の医学知識で、ごく自然な感じに、荒井に拒食症状がここ数日出ているっていう風に伝えるよ。

      あ、これ、「そういう症状」っていう体で診察行くからよろしく、って意味で荒井にも聞かせてる。

 

女性の声:『…なるほど、凡その症状は把握しました。丁寧なご説明、ありがとうございます』

内藤 清花:「いえ、おちらこそ。ではよろしくお願いします」

 

KP:電話にて無事に韮崎とのアポイントメントが取れました。

  現在時刻は15時。場所はここからほど近い、マンションの2階とのことでした。

 

 

 

(続く)